事実は小説より奇なり
- 2018.08.01 Wednesday
- 00:26
私の友人はホテルに勤めており、フロントマンをしております。
その日は、朝からお天道様のご機嫌が悪く、
曇天模様が広がっておりました。
信州では、大雨が降ることを
人に見立てて、「大勢さんでやってくる」と申します。
まさにいつ、大勢さんでやってきてもおかしくない
お天気模様でした。
午後に入り、
チェックインが始まる時間に合わせたかのように、
バケツをひっくり返したような大雨が
降り始めました。
その時、ホテルに来館されたのは、
5人家族の親子連れの皆様でした。
皆さん、豪雨に見舞われて、ぬれねずみ状態です。
旦那さんがチェックインのお手続きをしているときに、
奥様がタオルでお子様やご自分の雫を拭っておりました。
友人はその奥さんに向かって、
「いや〜…来るか来るかとは思っていましたが、
やっぱり、大勢さんできましたね〜(^_^)/♪」
と、お声がけをしたら、
「あ゛? (#゚Д゚)」
・・・明らかにご機嫌を損ねたようでした。
そうなのです。
友人は「大雨が降ってきた」
と言いたかったのですが、
お客様は
「大家族で来館した」
と解釈されたのです。
すぐに友人は、誤解されたことに気づき、
「あっ、信州では、大雨が降ることを、『大勢さんで来る』と言うんですよ。(;^_^A 」
「あら、そうなの?
このホテルでは、みんなで来ちゃいけないのかと思った。(*´∀`)クスクス」
…と、笑い話になったそうです。
………なお、この話には後日談があり、
彼が仕事仲間に、
「大雨が降ることを、『大勢さんで来る』っていうよね?( ⌒▽⌒)♪」
ってみんなに聞いたところ、
「言わな~い(;´∀`)ノシ」
…自分が少数派だったと思い知らされたそうです。
でも、昔の信州人は確かにそういっていたんですよ!
………………と、友人は申しておりました。
支配人補佐
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